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図6−13 コンテナの海上輪送と陸上輪送を取りまく条件(コストに影響する要因)

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さらに、淀川を利用するコンテナ輸送については、橋の架け替えなどハード面の課題のウエイトが大きいが、実現すれば海上輪送と同様のメリットが生じると考えられる。
現在では、近畿における海上・河川を利用したコンテナ輸送の促進についてはコストをはじめとする阻害要因が多い。しかし、21世紀に向けて、環境、災害対策、国際的コスト競争力等の観点からコンテナ輸送における陸上輪送への偏重を見なおし、海上・河川へのシフトのための促進策を検討する必要があると考えられる。
2)海上・河川へのコンテナ輸送促進方策
大阪港〜神戸港間には、平成8年9月時点で1日当たり約1,000本のコンテナが流動していると推定される。両港の間を直結する流動以外にも阪神間を通過するコンテナがあるが、これを加えると1日当たりの流動量は約3,000本となる。これらのコンテナは実入りであるが、実際には空コンテナの輸送がこれと同じくらいあると考えられることから、コンテナ輸送車の走行台数は1日当たり延べ6,000台にも達すると想定される。仮に、海上・河川輸送ルートの導入により、これらのコンテナ輸送車両が海上と河川を利用することになれば、環境面や道路走行面などでの改善が生じると思われる。したがって、海上・河川へのコンテナ輸送の促進が望ましいわけであるが、そのためには以下に示すような方策の導入を検討する必要がある。

 

 

 

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